行政書士試験に合格するために六法全書等は必要なのか?
「個人的な見解としてはいらない!」と断言できます。
その理由等を述べてみます。
六法とは?
憲法・商法・民法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法のことを六法と呼ばれています。
その六法に他の法律を加えて編集した厚い書籍が六法全書です。
ちなみに判例六法とは、条文に関連する最高裁の重要判例をその条文の次に掲載している書籍です。
つまり、条文と条文の間に重要判例が掲載されている書籍です。
例えば、憲法○条に関連した重要判例が存在するのであれば、その憲法○条の次にその重要判例が掲載されています。
他の試験用の六法全書等も判例六法に似たような構造になっています。
その中には過去問付きの試験用の六法全書等も存在します。
六法全書等の使用禁止
行政書士試験の本試験で使用できるのであれば六法全書等を購入する意味もあります。
しかし、残念ながら本試験での六法全書等の使用は禁止になっています。
普段の勉強では六法全書等の使用は効率的かというと必ずしもそうだとは断言できません。
なぜなら、六法全書等を使用しなくてもパソコン、スマホ、タブレットでインターネット検索すれば簡単に条文、判例が閲覧できるからです。
法改正
本試験で頻繁に問われるのが改正点です。
法改正されると今まで正解の過去問だったのが不正解の過去問になったりします。
特に、民法大改正後は過去問が正誤逆になった問題が多数あります。
毎年法改正されるので極端に言えば毎年六法全書等を購入する必要性が発生する場合もあり、費用の面でも無駄ということです。
無料で条文検索できる
パソコン、スマホ、タブレットさえあれば無料で条文、判例をインターネット検索することができます。
お気に入りに登録しておけばパソコン、スマホ、タブレットで素早く条文、判例をインターネット検索でき六法全書等で調べるよりも楽です。
行政書士試験に合格するためだけに六法全書等を購入するメリットはなく、個人的にはおすすめしません。
六法全書等でなくテキスト
重要な条文、判例は勉強に使用するテキスト等に掲載されています。
そもそも、行政書士試験は難関資格ではないので六法全書等は購入する必要はありません。
なぜなら、テキスト、過去問集で勉強するのみで合格可能だからです。
受験初心者は六法全書等を読んでも条文の趣旨が理解できなかったり、条文を読む自体が苦痛になり眠くなったり頭が痛くなったりします。
条文の趣旨が理解できないと当然応用もできません。
条文そのままで問題が出題されることは初期の頃はありました。
しかし現在は稀なことです。
行政書士試験の過去問とその解説を読んだ方がよっぽど合格には役に立ちます。
行政書士試験に合格するために少しでも無駄な時間を省く努力をしましょう。
六法全書等を購入するのは合格してからでも遅くはありません。
合格後も必要?
行政書士試験に合格後に六法全書等を必ず必要かと言えば疑問です。
合格しても開業しない方は六法全書等は全く必要はありません。
開業する方も六法全書等は必要ではありません。
なぜなら、パソコン、スマホ、タブレットさえあれば条文や判例をインターネット検索できるからです。
法律家だと自慢したい方は別ですが、それ以外の方は六法全書等を購入しても持ち運びが重くて邪魔にしかならないでしょう。
持ち運びの点でもスマホで充分に対応できます。
それに加えて法改正によって六法全書等を毎年購入しなければならないというデメリットもあります。
六法全書等を購入しても条文や判例の意味をよく理解し応用できる能力がなければ購入する意味がありません。
行政書士試験に合格したぐらいでは条文や判例の意味を理解して応用できる方はほとんどいません。
以上の理由で六法全書等を購入する必要性はないのです。
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